Life in Ames, IA ~アイオワ州立大学生活情報~

アメリカはアイオワ州にある、アイオワ州立大学の日本人学生によるブログです。 アイオワの生活、アメリカの大学情報、留学について書いています。めんそ~れ! 

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工学部:航空宇宙工学科

皆さんこんにちはアイオワ州立大学のエミです
いつも日本人会のブログに足を運んでいただいて嬉しく思っています
おかげ様でランキングの方も順調ですし先日からvisitor locationsというものを
始めたのですが、世界中からアクセスして頂いているのが分かり、驚きです

visitor locations
4月3日現在

これからもよろしくお願いします

さて今日は航空宇宙工学修士課程のアジさんにお話を聞きました




こんにちは、Ajiです。私はISUの航空宇宙工学の学部を去年卒業し、
今マスターの1年生をしています。

今回は私の学部、航空宇宙工学(Aerospace Engineering, AerE)を紹介します。
ほかにあと日本人の学部生が2人いますが、私が代表して紹介させていただきます。

航空宇宙工学か~。オレ、頭悪いから入れないやー・・・と思った人。それは間違えです。
重要なのは、日本と違い成績優秀でなくても簡単に入る事ができるトコ。
「宇宙行きたいな~」「飛行機勉強したいな~」と思えば門を閉ざされることはまず無い。
「入る門が広く、出る門が狭い」のがウチの特徴で(僕の学年の場合)
最初の1年で半分の生徒が学部を去り、残ったその半分の中でも4年で卒業するのはそのまた半分。
途中で成績が悪いと容赦なく追い出されてしまうので注意が必要です。
(僕みたいに頭の良くない生徒は気合で乗り越えてください)

航空宇宙工学は4つの分野に大きく分けることができます。
Aerodynamics(流体力学)
Orbital Mechanics(宇宙・衛星軌道など)
Control(制御学)
Structure and Materials(素材・構造学)です。

学部生時代は飛行機に関することの「全て」を勉強します。
上の4つ以外には、ジェットエンジン、最適化など。
まじめに勉強すれば卒業時に「本気になったら自分で飛行機作れるかも・・・」
レベルに達すると思います。

単位に加算されないが、絶対に通過しなければいけないのが
操縦実習(3年生)と卒業研究発表(4年生)。

操縦実習は単発プロペラ機・パイパーを実際に最低2時間、最大10時間操縦する授業。
ISU所有のパイパーで実際に操縦桿を握って大空を飛びます。
「自分達はいったいどんなものを設計・デザインしているのか」を学ぶのがポイント。
(私の場合は10時間で、飛行機の離着陸を教官の助け無しでこなせるようになりました。)

2つ目は卒業研究発表。
卒業研究の内容は自由です。さすがにアメリカです。何をしても構いません。
毎年マジメにやる人とテキトーにやる人が半々。
分野の合う教授を見つけて、指導してもらう事をお勧めします。
(私の場合は自分の卒業研究を元に論文を雑誌に載せる事が出来ました)

昔このISU航空宇宙工学はCFD発祥の地で有名でした。
CFDは数値流体力学の略。簡単に言うと、CFDとは実際に実験をせず
コンピューター上でシミュレーションをして流れを予測する学問。
約2、30年前、NASAか米国政府の要求によりこの学問の開発が問われました。
最初はMITやCaltechなどの一流大学に要望が行ったらしいのですが
未開拓の新しい学問には全く興味を示さなかったと・・・。
大学ランクの上から要請が始まり、断られ続け、やっとISUに流れ着いた時に
Dr. John C. TannehillとDr. Richard H. Pletcher 二人の教授が承諾。
研究・開発を始め、業界では有名な1冊の本を出版。
それで将来性を見たMITやCaltechが後に続き研究・開発を始める。
ISUは追いつかれ、追い越されてしまった(?)という話。

今、ISUの構造・素材分野で非破壊検査(Non-Distructive Evaluation, NDE)が有名です。
非破壊検査とは文字通り、物理的に構造物を破壊しなくてもできる検査方法。
X線などを使うらしいです。主に炭素材の検査に使われます。
今、ボーイングが開発中のB787はその炭素材がふんだんに使われていますね~。
一番の厄介は、物を落としても「炭素材はへこまない」事。
大変なことです。ダメージの部分が肉眼で判断出来ません。そこで物を落とした辺りを非破壊検査のX線などでダメージを見るという具合。
非破壊検査は年が浅い学問で、専攻が無いためAerEのマイナーで取るしかありません。
全米でも非破壊検査マイナーは少ないらしく、需要も伸びると言われているため
卒業後の就職はまず問題ない。日本でも米国でも引っ張りダコは間違えナシです。
ただ今AerEでは、近くにある米軍基地の戦闘機の非破壊検査を行っている模様。
お返しとしてF15戦闘機のエンジン(F100)を無料でもらい、地下に飾ってあります。


次に、ISU航空宇宙工学が誇る卒業生の紹介。

1人目はT.A.ウィルソン(Thornton "T" A. Wilson)
ボーイングに就職、B-47, B-52の設計に携わる。
後にボーイング社の
6代目「社長」(1968-1972)
5代目「CEO」(1969-1986)
5代目「会長」(1972-1987)
となる。
当時、潰れかかっていたボーイングをB-757とB-767で復活させた事で有名。
B-757とB-767のコックピット共通化を提案したのも彼だと言われている。

2人目はクレイトン・アンダーソン(Clayton Anderson)
彼はマスターを1983年に卒業。
2007年6月8日にアトランティス(STS-117)で国際宇宙ステーションに行き
152日の滞在を終えた後、2007年11月7日にディスカバリー(STS-120)で地球に
戻って来た宇宙飛行士。VEISHEAで彼がセミナーを行う予定。無料なので聞きに来てください。

3人目はヴァンス・コッフマン(Vance Coffman)
ISUの学部を5年かけ(AerE400レベルのクラスを全部取って)卒業。
大学院でスタンフォードに入る。
後に、あの戦闘機で有名なロッキード社の「会長」兼「CEO」になる。
ここで彼の有名な言葉を一言。
「ISUは全てを教えてくれた。スタンフォードに行っても全てを知っていた・・・。
ただスタンフォードが自分にしてくれたのは、スタンフォード卒のバッチをくれただけ。
お陰で、どんな質問をしたってバカにされる事がない。ただそれだけ。」


上の3人は特別な例として挙げただけで、これ以外にも無数の仲間がNASA、ボーイング、ロッキードの第1戦で活躍しています。
(特にNASAのスペースシャトルの副ミッションコントロール室?はISU卒が沢山いるみたいです)

正直、実際に今のランクは高くありません(2,3年前はアメリカで十何番目)。
しかし、今の学部長が過去の光栄を取り戻すために必死に頑張っています。
十番目以内に食い込むのも時間の問題かもしれませんね。

最後に・・・。
航空宇宙工学にあって他の工学に無いものとは何か?
それはISUの航空宇宙工学の人間は「デザイン・エンジニア」として育てられていること。
デザイン・エンジニア??
ハイ、機械工学の人間はデザイン・エンジニアではありません。
車とか、電車のデザインを見てください。
あれは明らかにデザイナーがデザインした物で、エンジニアはその中身を設計した人。

次に、スペースシャトルやジャンボジェットを見てください。
カッコいいですね~。
でもそれらはデザイナーがデザインした物ではありません、残念。
なぜなら、それらは「その形でないといけない」科学的、物理的な理由があるからです。
実はスペースシャトルもジャンボジェットも「偶然」カッコよく見えるだけなのです。
科学や物理を根拠にデザインをするエンジニア。それがデザイン・エンジニア。

科学や物理を知っているエンジニアだけに許されるデザインの世界。
それもISUで航空宇宙工学を学ぶ醍醐味であり最大の魅力でもあると思います。

いかがでしたでしょうか?
非常に長くなりましたがISUの航空宇宙工学に少しでも興味をもっていただけたでしょうか?まじめに取り組めば、想像以上に有意義な4、5年間を過ごせる事を約束します。
何か質問・コメントがありましたら気軽に hiro_aere@hotmail.com までメールをください!!





とても分かり易く航空宇宙工学について教えて頂きました
上記を読んでも分かるように、ISUの航空宇宙工学科は非常に有名ですし
卒業後のキャリアの幅も広がりそうですね

航空宇宙工学科のページはこちら







 
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COMMENT

教授について

突然のメールすいません。
初めまして、東京在住の石川伊知郎と申します。
今、海外で活躍している日本人教授を探しています。
有名なところだと、マサチューセッツ大学メディアラボの石井裕教授です。
このような教授を誰かご存じないでしょうか?
宜しくお願いします。

| 石川 伊知郎 | 2009/09/02 21:43 | URL |

私は今女子高生です。アメリカで航空宇宙を学びたいとおもいますが州立大学(航空宇宙に強い)をめざしています。
いい大学はないでしょうか。また学費について、奨学金はあるでしょうか。いちおうアメリカとの二重国籍はあります。
しかしやはり金銭問題になりますよね・・・
留学や在学している日本人はみんなどのように学費を支払ってるのでしょうか・・

| りりん | 2009/09/03 18:21 | URL |

りりんさん
ISUはいい大学ですよ~~。偉大な人も卒業してますしね。もし気になったなら、同じクブログの学科紹介を見てもらったら感じはつかめるんじゃ無いでしょうか。

学費は国籍があるなら、バイトやら、先生のお手伝いなどで生活費程度はかせげるんじゃないのでしょうか。
私は週3の三時間程度で400ドルぐらいはいけました。

奨学金については申し訳ないですが、分かりません。。。

| 100000.......000 | 2009/09/03 23:00 | URL |

生活費ですか・・それでは授業料はどのように払っていますでしょうか・・。
わたしは悩みの根っこはお金なのです・・
ISU も誇るべきレベルの高い大学で憧れますが、
やはり授業料は高いとききます。ちなみに貴女はアメリカの国籍もちでしょうか??もしそうであればその州に住むと格安値段になるそうですが、どの期間すめば市民権を取れるのでしょうか・・ 知っていることがあればよろしくおねがいします!

| りりん | 2009/09/04 16:28 | URL |

>りりんさん

数ある州立大学の中で特に航空宇宙工学が有名な学校は、州立トップレベルのミシガン大学やアトランタにあるジョージア工科大学、そしてアームストロング船長の出身校であるインディアナ州のパデュー大学などがあります。一口で航空宇宙工学といってもいろいろな分野があるので、それぞれの大学の特色を調べてみて自分の好きそうな学校をぜひ見つけてみてください。

もちろん一般的に州立大学のほうが学費は安いのですが、アメリカ合衆国という国を見た場合、建国前より存在する私立大学の存在は無視できません。東海岸を中心に私立大学には名門校がそろっています。高校での成績さえ良ければ留学生に奨学金を出してくれる学校もあります。州立一本というのも悪くないとは思いますが、一度奨学金に関してメール等で大学に問い合わせてみるのもいいかもしれません。最近はインターネットの普及で昔に比べてずいぶんと情報を仕入れやすくなりました。むしろ得られない情報はないといっても過言ではありません。

…とは言うものの、フルスカラーシップなんてそうどこでも貰えるというものではないと思うので、おっしゃる通りまずはアメリカの市民権の取得されるのが確実かもしれません。軽く調べた限りでは、市民権取得前には、少なくとも三ヶ月間はこっちに住んでいる必要があるみたいです。うちの大学にもそういった前例はあるかもしれないので、いろいろ調べてみます。もしかしたらお役に立てるかもしれません。一般的に工学部の学生は設備投資の関係上授業料が高くなっているのですが、それでも確かに州民の授業料は破格です。うちの大学の場合だと毎学期30万円ほどの学費で済みます。

【参考】
アイオワ州立大学の授業料
$9043(州外)→$3433(州民)
www.public.iastate.edu/~registrar/fees/09-10tuition.html

アリゾナ州立大学
$9815→$3423
www.asu.edu/admissions/tuitionandfees/Fall09undergradtempedowntownonlinedegreeprog.htm

ほとんどの日本人学生はアメリカ国籍なんて持ってませんし、永住権すら持ってない場合がほとんどですので市民権を取ることすらできません。しかもF-1ビザで留学している学生は大学の外で働くことができない上、一週間あたりに働ける時間も制限されているので、学費や生活費は親などから援助してもらっている場合がほとんどです。留学にはお金がかかります。そして必ず何かしらの援助も必要になるのです。ですから助けていただいている方には常に感謝の気持ちを忘れずにいたいものです。

ちなみに↑↑の方は男性ですよ~。

| tsuba | 2009/09/05 08:08 | URL |

いいですね~
男性でしたかwwすみませんでした!30万って安くていいじゃないですか!?3ヶ月ですか~市民権とれるようにがんばります。 いろいろと調べさせて手間暇をかけさせてしまいました・・どうもありがとうございます!わたしも英語でメールをおくりたいとおもいます!英語ってやっぱり大切ですよね・・、昨日いきなり親から「アメリカいくなら英検1級とりなさい!っていわれたんですよ・・・」
英検1級とるほどの力なくてもべつに大丈夫ですよね??

| りりん | 2009/09/05 14:02 | URL |

アメリカの大学に留学するならまずはTOEFLです。少しでも高い点数を取ることが志望校に近づく第一歩だと思います。無論英検一級程度の英語力があるならそれに越したことはありませんが…。あとは大学での勉強に向けて高校で学んだ物理学や数学を中心に基礎をしっかりと抑えておくことが重要だと思います。なんであれ備えあれば憂いなしです。

| tsuba | 2009/09/06 04:23 | URL |

あの・・留学でなく 在学のつもりなのでよろしくお願いします!
えっと・・satというテストですよね・・・問題集かいましたwwわりと基本が多いので安心です!なにかアドバイスあったらください!がんばります

| りりん | 2009/09/06 15:28 | URL |

確かにアメリカ人としてこちらの大学に入学するのなら留学ではないかもしれませんね。一般的にSATは数学が満点をとれるほど簡単なのに対して、英語は比類ないほどの難しさを感じると聞きますが、わりと基本が多いのなら安心ですね。何点ぐらいのスコアを取れば良いのかという情報は下のサイトを参照するといいかもしれません。私はSATを受験したことがないので大したアドバイスもできませんが、受けたことがある友人に何かアドバイスしてもらえるよう頼んでみますね。がんばってください。

collegeapps.about.com/od/sat/f/goodsatscore.htm

| tsuba | 2009/09/07 05:05 | URL |

貴男です笑

あ、授業料がやすくなる方法として、アメリカの短期大学に2年通って、その後、編入って形で残りを大学で過ごすってのもありかな。エンジニアリングはできるか知らないけど、短大はものすごく安いよ。ただ、問題は学業レベルは高くないのと、GPAが移行できない。その二点が問題だよね。。

| 100000.......000 | 2009/09/17 02:41 | URL |















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